生姜の特徴を知って冷え取り生活に取り入れよう
みなさんもご存じのように身体を温める食材の代表格と言えば「生姜」
生姜紅茶を飲んだりお料理に使ったりすると身体が温まりますよとよく聞きますよね。
では生姜のどんなところが身体を温めるのでしょうか。
生姜の特徴やおすすめの料理法をお伝えします!
生姜の特徴を知って上手に冷え取り生活に取り入れてくださいね。
1.生姜の基礎知識
生姜は世界各地で使われていますが、日本のように“食材”として取り入れる以外にも
薬として使われることもあるほどいろいろな効能があります。
一口に「生姜」といっても収穫時期などによって呼び方が変わります。
古根生姜(ひねしょうが)
前年に種生姜として植え付けた根の部分を随時出荷しています。繊維質で辛みが強いのが特徴です。
新生姜
ひねしょうがの上にできた新しい根の部分が新生姜です。
ひねしょうがに比べると辛みが穏やかでみずみずしいのが特徴です。
葉生姜
葉生姜は根茎がまだ小さく柔らかいうちに葉が付いたまま収穫したものです。
一般的な生姜より辛みも強くなく、風味もいいため生でかじることもできます。
生姜は9,10月に収穫されますが、貯蔵されたものも含めて通年出回っています。
新生姜は甘酢漬けにするために夏のうちに収穫されるものと秋に収穫され、すぐに出荷される色白のものを指します。
2.生姜の効能
2-1.シネオール
シネオールとは生姜の香り成分でローリエやローズマリーなどのハーブにも含まれています。
肉や魚のにおいを抑えたり、食欲増進の働きをもつため、夏バテの解消や疲労回復にも効果があります。
健胃・解毒・消炎などの作用もあると言われています。
2-2.ジンゲロール
生姜を食べた時のピリッとした辛さはこのジンゲロールによるものです。
血流の促進
ジンゲロールには血管を拡張させる働きがあるため、血流を促進するのに効果的だとされています。
そのためジンゲロールは冷えや、冷えによる肩こり、頭痛などの改善が期待できます。
また、手足の先など末端部分を素早く温める効果があります。
吐き気の抑制
吐き気はセロトニンという神経伝達物質が嘔吐中枢を刺激することにより引き起こされるとされています。
ジンゲロールにはセロトニンを抑える働きがあるため吐き気を抑える効果があります。
老化防止・免疫力の向上
抗酸化作用による老化の防止効果も期待できます。
また、ジンゲロールを摂取することで免疫機能を活性化させることができます。
ジンゲロールにも消炎作用もあります。
コレステロール値の低下
ジンゲロールには胆汁を排泄する働きがあります。
ジンゲロールが胆汁を排泄し、肝臓で新しい胆汁が生成されます。
この胆汁に含まれる胆汁酸はコレステロールを利用して作られているため、
新しい胆汁の生成を促すことにより、より多くのコレステロールが使われ、コレステロール値の低下につながります。
2-3.ショウガオール
生姜を食べたときに、あとからじんわりくる辛さがショウガオールです。
ショウガオールは生姜に熱を加えてジンゲロールが変化した成分のため生の生姜にはほとんど含まれていません。
血行促進
ジンゲロール同様ショウガオールにも血流の流れをよくする働きがあります。
ジンゲロールが末端を温める働きであったのに対して、ショウガオールは身体の芯からジワジワ温めてくれる効果があります。
そのため、長時間効果が持続します。
痛みの緩和
ショウガオールには痛みを強める作用のあるプロスタグランジンという物質の働きを弱める効果があります。
このプロスタグランジンにはいくつか種類があり子宮の収縮や弛緩に作用するものがあります。
そのため、プロスタグランジンが過剰に分泌されると子宮が強く収縮し生理痛を引き起こすこともあります。
ショウガオールは強い生理痛に悩む女性や頭痛に悩んでいる人の強い味方と言えそうです。
ガンの予防
ショウガオールはガンの原因とされる活性酸素の除去に優れており、ガンの予防に効果があるとも言われています
がん細胞の増殖を抑制する働きがあるとも言われ、その効果はジンゲロールよりも高いとされています。
3.おすすめの生姜の摂り方
ジンゲロールにもショウガオールにもそれぞれ身体にうれしい効果がありますが、
生の生姜に含まれるジンゲロールと、生の生姜にはほとんど含まれていないショウガオールの摂り方は正反対です。
ジンゲロールの効果的な摂り方
ジンゲロールは酸素に弱い性質を持っています。
酸素に触れた状態で加熱したりすると、酸化してしまい本来の働きを発揮することができません。
そのため、ジンゲロールを摂りたい場合には生のまま食べるのがおすすめです。
薬味として使う場合も食べる直前にすりおろすなど、酸化に気を付けてください。
ショウガオールの効果的な摂り方
生の生姜にほとんど含まれていないショウガオールは乾燥生姜や加熱した生姜を摂るのがおすすめ。
冷え性で身体の内側から温めたい方はショウガオールを意識して摂ってみてください。
乾燥生姜は手作りできます。
生姜を皮付きのまま薄くスライスして一日天日干しすれば出来上がり。
皮付近に有効成分が多いため皮は向かずにスライスするのがおすすめです。
また、スライスした後に中火で30分ほど蒸すとより効果があるようです。
4.まとめ
漢方では万能薬と言われるほど身体にいい生姜。
摂り方によって効能もさまざまです。
生理痛や冷えも改善できるので女性にはうれしい食材ですね。
乾燥生姜を作った場合はフードプロセッサーなどで粉末にしておけば、
生姜紅茶にしたりお料理に使ったり、とても手軽に生姜を摂ることができますよ。
生姜の特徴を知って、ぜひ冷え取り生活に取り入れてみてください。