蒸れにくいサマーウールの気持ち良さ
夏に薄いウールがなぜいいのか
ビジネスマン、ビジネスウーマンのスーツでも、値は張りますが、夏はサマーウール素材(細いウール糸を使用したもの)やウール混素材が人気です。アウトドアでもウールは欠かせない素材となっています。
一見、「なぜ夏にウール?暑くないの?」と思われる方も多いと思いますが、元々ウールを初め獣毛素材は、汗や水分を発散してくれる性質をもちます。そのため、冬に着るような肉厚のしっかりしたニットでなければ、心地よく年間通して使うことができるのです。
素材の個性を知る
化繊の混率が高いと
☑汗を吸収し難く、空気を通さなくて蒸し暑い日は不快だ
☑年齢を重ねるとより肌が乾燥しやすく敏感になるため、肌への違和感を感じやすくなった
いう声をお客様からもよくお聞きします。
綿(コットン)素材も好まれていますが、汗を吸ってくれるのですが、乾きにくいと感じている方も多いようです。
下のグラフは、水分の吸収率と発散率を測って比較したもの。アルパカ(#al001)、ウール(#wl002)、カシミヤ(#cs003)、コットンナイロンの混紡素材(#bl004)を試験しました。
【試験】
あらかじめ予備乾燥した素材を
(1)40℃・湿度90%RHの環境で4時間
(2)その後続けて20℃・湿度65%RHの環境で4時間
1時間ごとの重量を測定し、素材がどれくらいの水分を含んでいるかを測定した。
【結果】
獣毛(#al001,#wl002,#cs003):水分率18~17%→15~14%(3ポイント下がった)
コットンナイロン(#bl004):水分率10%→9%(1ポイント下がった)
⇒つまり、獣毛はコットンナイロンと比べて、『水分をよく吸収して、よく発散する』と言える
獣毛のその高い機能性ははっきりと表れました。アウトドアで山登りをする方が、ウールのインナーや靴下が気持ちいい、必須だと言う理由が、この汗や水濡れを長時間肌に残さないという点にあります。
約10年アルパカ素材を見てきて、この数年で、ここまで薄いものができるようになってきたのには驚きです。
夏こそウールで快適に
雨や汗で蒸れやすい夏にも、薄いアルパカのストールや、靴下をぜひお試しください。靴下は特に、雨の日に長靴に合わせてお使いいただくのがおすすめですよ。
【梅雨・夏の冷えにおすすめ】アルパカシルクのゴムなし靴下(ユニセックス) SO006シリーズ
アルパカとシルクのブレンド素材で、薄手の靴下を作りました。
吸湿発散性があるので、汗がべたつかず、汗冷えもしにくいです。繊維の中に空気を保つアルパカ素材を使用しているので、じんわりとやさしく、快適な暖かさ。履く口にゴムを使用していないので足首のしめつけがなく、まるで靴下を履いていないかのような開放感 です。
●全5色●
ベージュ
ブラック
アズキ
ターコイズブルー
グレー