ルームシューズ エピソード0
うすうすお気づきだった方もいらっしゃるかもしれません。
実は、昨年の6月から福島県の相馬市に何度か足を運んでおり、
一部の間では「足湯」みたいに温かいと評判だという、ルームシューズを製作して頂いています。
今まさに最終仕上げの、滑り止めの革を縫い付けていただいているところです。
いよいよ来週に販売開始を控えているところで、
製作してくださっている方達のストーリーをお伝えしていきたいと思いますが、
その前に今回は、なぜ私達が取り組むことになったのか、についてです。
「秘めていた想いを口に出してみた」
ペルーでのものづくり歴約9年のMaite。(というか吉田)
しかし、胸の奥には大きな声では言えない隠れた思いもありました。
「日本のすばらしいものづくり技術や丁寧な手仕事を応援したい。」
「そして、やるなら復興に向けて沢山の力が集まる東北で挑戦したい。」
この話をしていたのは2014年3月のことでした。この思いは少しづつ大きくなり「まずは動いてみよう」と、全くツテもない中で東北に纏わる情報収集を始めたのでした。
「点と点がつながった瞬間」
そんな中私たちが偶然出会ったのが、福島県相馬市の仮設で「編み物」支援をしている「一般社団法人あむえこねっと」さんの活動でした。
代表理事の笹久保さんは、東京在住でありながら、頻繁に相馬に赴いて仮設住宅に住む方達に編み物の講習会を開いたり、
販売するための製品製作指導をしたり、ご自身で販売会をしたりされていました。
笹久保さんの「編み物」への情熱、そして「編み物」がもつ癒しの力を強く信じる想いを感じ、
「直接話を聞いてみたい。」
私たちはそう思い、すぐに連絡をとりました。
それから何度かお話をさせて頂く中で、あむえこねっとさんの取組の中で作られている商品に、
ルームシューズがあることを知りました。
しかも、そのルームシューズは編むだけではなく、
更に暖かさが増すようフェルト化をしているというこだわり。
アルパカ素材を使って、あったかいニットの巻き物を提供している私たちのお客様の中には、
足元の冷えに悩む女性も多いため、足元グッズをもっと作っていきたいと思っていたところでした。
しかし、アルパカの毛はウールよりも直毛なので、フェルト化はしずらく、
さてどうしようか、と思っていたところ、
なんとあむえこねっとさんがルームシューズに使っていた毛糸は、
ペルー産の高級ウールだったのです。
ペルー?! ここでもご縁。
こうして、あむえこねっとさんとMaiteの、ルームシューズ共同製作が始まったのでした。
製作背景につづく。
商品の詳細はこちら 春先足元の冷えに ウールのフェルトルームシューズ