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アルパカにまつわる海外でのユニークなイベント

国際ラクダ科どうぶつ年関連イベント

情報元https://www.fao.org/camelids-2024/events/list/en

1. Camelids Parade in Paris
パリのラクダ科のパレード
2024年4月20日@パリ、フランス

国際ラクダ科どうぶつ年を記念して、
ラクダ、ヒトコブラクダ、リャマ、アルパカのパレードが
パリ中心部で開催される予定でしたが、
急きょルートを変更してパリ市郊外のヴァンセンヌの森で行われました。

2. XXI Vicuña Convention Technical Meeting
https://www.sortiraparis.com/ja/nyusu/pari-de/articles/309046-rakuda-doromedari-ryamanoparedogavu-ansen-nuno-sendetsuini-que-rensareru
第21回ビクーニャ大会技術会議
2024年5月7日から8日@リマ、ハイブリッド

アンデスの五カ国(アルゼンチン、ボリビア、チリ、エクアドル、ペルー)が署名している
ビクーニャの保存と管理に関する条約は、
ビクーニャの保護がアンデスの人々に利益をもたらすことから
その保護と管理を促進する国際協定。

五カ国は野生動物のビクーニャを保護しながらも
チャクによってゆるやかに管理し、
合理的に資源を利用する取り組みを進めています。

3. Celebration of the International Day of Biological Diversity
国際生物多様性の日の祝典
2024年5月22日@リマ、ハイブリッド

国際生物多様性の日は、生物の多様性が失われつつあること、
また、それに纏わる諸問題に対する人々の認知を広めるために
国際連合が制定した記念日。

生物の多様性に関する条約は、
生物多様性の保全と持続可能な利用を目的としていて、
日本を含め196の国と地域が批准しています。

2024年の国際生物多様性の日のテーマは
「合意から行動へ: 生物多様性の再構築」。

4. International Seminar on Sustainable Production of South American Camelids: Securing Biodiversity
https://zootecnia.lamolina.edu.pe/ueups/elementor-pagina-de-destino-5128/
南米ラクダ科動物の持続可能な生産に関する国際セミナー:生物多様性の確保
2024年7月10日から12日@リマ、ラ・モリーナ国立農業大学

南米ラクダ科動物の生物学的および文化的多様性の保持と繁殖における研究者、
技術者、飼育者の能力を強化することを目的とした学術会議。
アルパカのみならず南米のラクダ科動物がこれからを専門家たちが話し合います。

5. International Camelid Festival, Cusco 2024
国際ラクダ祭り、クスコ 2024
2024年8月1日から4日@クスコ
観光地として有名なアンデスの高地クスコも
アルパカやリャマが多く飼養されています。

品種改良技術、食糧としての利用、毛刈り技術の進歩、
アルパカ衣料の販売など牧民たちの情報交換の場となるとともに、
多くの観光客も訪れそうです。

6. Chaccu – Vicuña Ecotourism Festival and value-added tourist route
チャク – ビクーニャ・エコツーリズム・フェスティバルと付加価値のある観光ルート
2024年6月22日から24日@アヤクチョ
2024年7月20日から21日@ワンカベリカ
2024年8月1日@クスコ
2024年9月13日から14日@ペルー
2024年10月1日@アレキパ

南米の四種のラクダ科動物のうち野生種のビクーニャの毛は、
シルクのように柔らかく、繊細な明るいシナモン色が特徴。
インカ帝国時代にこの毛を使用できるのは
王とその親族のみとされていました。

スペイン統治時代にその伝統は途絶えたものの、
現在まで毛の刈り取りはインカの伝統を引き継いだ
「チャク」と呼ばれる特別な方法で行われています。

チャクでは草原で大勢の人とネットで囲いを張り、
それを徐々に狭めることでビクーニャの群れを追い込み、捕獲、毛を刈り取リます。
毛が十分に伸びたものだけ選別し、毛刈りが終わったらすぐに解放するので
野性のビクーニャを傷つけることもありません。
6月から10月にかけて、そのチャクがペルー各地で見られます。

7. National Seminar on the meat of domestic South American camelids
南米のラクダ科動物家畜種の肉に関する全国セミナー
2024年11月8日@アレキパ

アルパカやリャマの肉は、農作物が育たないほど高地で生活する
牧民にとって重要なタンパク源でした。
自分たちで消費するほかにチャルキという乾燥肉にして低地に運び、
じゃがいもやとうもろこしと交換しました。

アルパカやリャマの肉は高タンパク低脂質、低コレステロールな食材。
現在はクスコなどの観光地でアルパカやリャマの肉を使用した
料理を提供しているレストランもあります。

肉の商品化、観光客向けの商品開発に加えて、
栄養と健康の側面から見た肉の利用など、
食肉バリューチェーン関係者向けイベントです。

8. Celebration of National Vicuña Day: National Vicuña Forum
ペルー・ビクーニャの日記念:ペルー・ビクーニャフォーラム
2024年11月14日から15日@プーノ

ペルーでは、国を象徴する動物として国章にも描かれているビクーニャ。
家畜化されていない動物であることから、自由の象徴とされています。

ビクーニャに対する国民の意識を高めるために
ペルー政府は毎年11月15日を「ペルー・ビクーニャの日」に制定。
この日を記念して、プーノでフォーラムが開催されます。

 


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