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ナチュラルブラウンのアルパカ毛糸

そのまんまの、自然なアルパカのブラウン色。
ペルーでアルパカと共に暮らす女性たちが、手紡ぎで作る糸です。

第二弾の今回の糸は、2本撚り。

「手触りがとっても良くて、編んでるだけでオキシトシンでます!」
という嬉しい声もいただいています。

第一弾は2020年、4本が引きそろえでゆるく撚られていました。

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その時は、毛糸玉になっていない状態で届いたので、ニットカフェの参加者さんと一緒に玉に巻き直しました。

絡まらないように、忍耐強く、SHIBAURA HOUSEの椅子を使ってまるで運動のように巻き巻き。

とっても時間がかかりましたが、無心になり、最後は爽快感も。

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その時も試しに編んでみてもらったところ、とても柔らかく、気持ちいいという感想をいただきました。

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手織り教室ki-toさんでも、ご利用いただきました!

この糸は、ペルー南部の標高4500mを越えるTolconi(トルコニ)という地域から届きました。

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アルパカの生物多様性を残そうとしている非営利団体「illarly(イラリー)」というプロジェクトでつくられたものです。

ペルーの山の上の地域では、アルパカを飼育して生計をたてている人たちが大勢いますが、元々アルパカは、白からベージュ、ブラウン、グレー、ブラックなど、濃淡含めて約25色の自然の色があると言われているくらい、自然の色がさまざまな動物です。

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洋服やテキスタイルに使われる素材として、色を染めることが多いため、染めやすい白いアルパカの毛が重宝されるようになり、徐々に色のついたアルパカが減っていきました。

白いアルパカの毛の方が高く買ってもらえるため、ほとんどのアルパカ飼いは白のアルパカを優先的に育てる傾向があります。

最近では、色のついているアルパカを増やそうとする取り組みもわずかながら見られてきていますが、そうした地域はまだまだ限られています。

黒はとりわけ稀少なため高く買ってもらえるのですが、ブラウンの毛はいまだに安くしか買ってもらえないのが現状のようです。

そこで獣医であるKike率いるillaryは、全ての色の毛を白と同じ価格で先住民のアルパカ飼いの人たちから買い取り、紡績会社で毛を洗浄し、きれいになった毛をまたアルパカ飼いの人たちの元に戻して、糸を作るというプロジェクトをつくりました。

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今後、どういった毛糸をつくっていくのがいいだろうかという相談も受けており、一緒にこのアルパカの気持ち良さや特徴を味わっていただきながら、可能性を一緒に考えて頂ける方を募集しています。

生物多様性とペルーの先住民の人たちの暮らしを守る支援につながるナチュラルブラウン アルパカ毛糸。

編み物上級者さんも、これから編んでみたいという初心者さんも、ご興味のある方はぜひ一緒にナチュラルブラウンの毛糸で一緒に編んでみませんか?

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